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Q1.目指したきっかけ
高校生の進路を決めるときに心臓に関わることのできる医療職につければいいなという思いがありました。特に心臓の診療科の中でも心臓血管外科領域の治療に携わりたいという思いが強くあり、医療職を色々調べたところ臨床工学技士という仕事を知りました。臨床工学技士の中で人工心肺という業務が心臓血管外科手術に欠かせない業務だと知り将来的に自分が人工心肺に携わり患者さんの治療の手助けをしたいと思いこの職業を目指しました。
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Q2.やりがい
僕が主に携わっている人工心肺は心臓を止めなければならない手術の際に患者さんの心臓と肺の機能を代行し心停止中の循環と呼吸機能をサポートする医療機器です。そのため人工心肺中は患者さんの全身状態を管理しなければならず常に緊張感とプッシャーがある業務になります。無事に社会復帰していただくことが当たり前で絶対に失敗が許されない業務ですので手術を終え、無事に集中治療室に戻られた時は大きな達成感を感じています。
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Q3.大変だと感じること
医療の業界は日進月歩であり昨日の知識が今日には古い知識になっているという事が多々あります。時代の流れに乗った最新の治療を患者さんに提供するためにも自分の中にある知識を寝かし込むのではなく、常に新しい論文や情報がないかとアンテナを張りアップデートし続けるのが大変だと思います。また臨床工学部は人工心肺業務だけではなく幅広い業務を習得しなければならないので日々の積み重ねが大切だと感じています。
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Q4.心がけていること
臨床工学技士は医療機器を操作することが多い仕事なので機械に意識が行きがちですが機械を操作したその先に患者さんがいることを常に意識して治療にあたることが大切だと考えています。また治療を行う患者さんの状態は個々で異なるので単調作業で仕事をするのではなく、治療状況に合わせた最適な選択を考えながら業務にあたるように心がけています。
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Q5.今後の目標
自分自身の知識と実力をステップアップするために体外循環技術認定士取得を目標としています。それらで得られた技術を患者さんに還元しより良い医療を提供できるように心がけていきます。また総合力を高めるために人工心肺以外の業務も習得し自分の強みを拡大していければと思っています。 院外活動では兼ねてから行っている学会発表などを継続的に行い臨床工学部の活動をアピールしていき他病院との情報交流を活発にできればと考えています。
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Q6.メッセージ
臨床工学部は幅広い業務に携わることができ豊富な知識と経験が得られると思います。逆に1つの業務に専従したいと考える方には合わないかもしれません。全ての業務を全スタッフで行うことが方針であり様々な業務に興味を持って前向きに取り組める方にはやりがいのある職場だと思います。たくさん覚えることがあり大変ですが育成カリキュラムについても定期的に見直し、ユーモアと情熱溢れる先輩たちが手厚くサポートします。機会がありましたら是非見学にお越しください。